脅威の星マグネターの正体の謎に迫る

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2004年12月27日、天体観測史上最大の爆発が人工衛星によって観測された。
3万光年からの爆風は地球の大気圏の上部を一瞬変形させる程の威力だった。
その正体はマグネターである。

マグネターとは

マグネターは、宇宙で最も強い磁場を持つ中性子星

マグネターの磁場の強さは地球の磁場の、なんと1千兆倍です。

分かりやすく例えると16万キロ離れた所にあるクレジットカードの磁気情報を消してしまう程です。

その距離は、月との距離の約半分ですが、天文学的には至近距離です。

私たちの住む天の川銀河では、12個のマグネターが確認されているが実際はそれ以上あるようだ。

マグネターは、特殊な中性子星で宇宙でも超強力な磁場を持つ高密度の物体です。

初めてマグネターの実態をとらえたのは、1970年代後半に高エネルギー物体として観測された時でした。

当時はまだ、マグネターという認識はありませんでしたが、90年代に入って初めてその天体は磁場に支配されていると分かって

マグネター理論が生まれたのです。

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マグネターの誕生

マグネターは巨大な星が死に至る途中で生まれる。

寿命を迎えた星は、崩壊し始め超新星爆発を起こすが、すべてが吹き飛んだ後、星の核として高密度の中性子星が残る。

その中でも、極めて強力な磁場を持つ中性子星がマグネターとして誕生する。

マグネターの特徴

マグネターの特徴は、X線とガンマ線の高エネルギー放射である。

普通の中性子星は、太陽の質量の10倍から20倍の恒星から生まれます。

しかし、マグネターは太陽の質量の40倍もある超重量級の星から生まれるのです。

通常、太陽の質量の40倍もある星はそのあまりの重さの為、中性子星を形成できない。

その代わり、ブラックホールに姿を変える。

ただ、ブラックホールが形成されるのは特定の重さの質量の星の力であって例外もあるのです。

ある理論によると、超重量級の星の中には超新星として爆発するまでに、重量を9割減らすものがあるという。

その為、ブラックホールにならずに強力な磁力を持つ中性子星

マグネターとして残ると言われている。

磁力が非常に強くなると、マグネターの地核が変形する。

その時に起こるのが、星の地震「星震」である。

星震が起きると地核は圧力に耐えられずに崩れ磁場は低エネルギー状態になります。

そのあと、星の中心から外側へ向かって大きな火の玉が放出されます。

つまり、中性子星で星震が起きると巨大なフレアが起きるのです。

マグネターがこのようなフレアを吹き出すと、1秒間のうちわずかな一瞬だけ他の星より一段と明るい光を発するのです。

この巨大なフレアの中から、光の速度で移動するガンマ線が短時間放射される。

そのガンマ線の放射を、ガンマ線バーストと言います。

持続時間は、1秒にもなりませんが他のガンマ線バーストよりかなり強いX線を含んでいます。

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マグネターが太陽系に与える影響は?

ある研究によりとマグネターの爆風はたとえ10光年離れた所からのものでも地球のオゾン層を破壊し大量絶滅を招くという。

しかし、それが起こる可能性は低く実際には起こりません。

太陽系が形成されてから今まで、普通の星でさえ太陽系の中を通り過ぎたという出来事は起きていませんからね。

研究者によると、マグネターの年齢はわずか数千歳で1万年後には明るさを失うという。

映画「Xメン」に出てくるマグネターは、この能力を使っていたんですね。

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