ソ連の探査機が明らかにした地獄の星「金星」の謎に迫る!

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金星は聖書の中に書かれた地獄の光景そのものです。

金星は太陽系で、最も過酷な場所です。

しかし何十億年も前、この星は地球に瓜二つでした。

何故、変わってしまったのでしょう?

それは、誰にも分りません。

新しい探査機がその解明に向かいました。

何が金星をエデンの園から不毛の土地へと変えたのか?

そして地球は金星の様になる運命なのか?

ソ連の探査機が偉業を成し遂げた

2005年11月9日、欧州宇宙機関の開発した小型探査機、ビーナスエクスプレスを積んだロシアのソユーズロケットがカザフスタンから打ち上げられました。

探査機の使命はおよそ4億キロ先の金星に向かい何故、金星が地球とはかけ離れた発展を遂げたのか解明することです。

何世紀もの間、金星の表面は謎でした。

厚い雲に幾重にも覆われているからです。

金星は地球よりも太陽に近いので、かつて科学者はそこは高温多湿だろうと推測しました。

あるものは、熱帯の楽園までイメージしていました。

生命にとって完璧な温室です。

50年代や、60年代の初め頃は気温は地球と同じ位でマイアミみたいな所だと考えていたのです。

金星の雲の下で本当は何が起こっていたのでしょうか?

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金星調査開始

1970年代と1980年代NASAが火星を調査していた頃、ソ連が金星に探査機を送りました。

べネラと呼ばれた探査機は金星の表面の画像を初めて地球にもたらしました。

そこは、熱帯の楽園などではなく不毛の砂漠でした。

ホコリにまみれ水は全くありません。

金星は、双子と呼べれる地球と様々な点で似ています。

同じくらいの大きさで内部構造も似ています。

二つともおそらく40憶年以上前に同じガスの雲から生まれました。

しかし地球とは違い金星の表面の85%は地下山と固まった溶岩で覆われています。

雲は濃硫酸で作られ気圧は地球の90倍も高く、車を押しつぶしてしまうほどです

最も驚かされるのは、気温です。

大気は殆ど二酸化炭素で地球と同じく温室のガラスの様に光を取り入れ熱を閉じ込めます。

地球では二酸化炭素の濃度が上がり気温は2、3度上がりました。

しかし、金星では温室効果によって気温がとてつもなく上昇し鉛を溶かす程の高さに達しています

金星の温度は摂氏482℃もあったのです。

金星の表面は非常に熱く岩は暗闇の中で輝いています。

半永久的な雲が空を覆い、方向が分からなくなります。

星も太陽も、影もないのです。

その代わり、光が拡散し不気味な赤い色が広がっています。

日が沈む時の真っ赤な色を思い浮かべてください!

その色があらゆる方向から拡散しながら入ってくるのです。

それが金星の光です。

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ソ連の探査機ビーナスエクスプレスが偉業を成し遂げる

金星と地球という双子の星がどのようにして、これ程異なった成長を遂げたのでしょう?

ビーナスエクスプレスには金星の秘密を解くために設計された最先端の装置が積み込まれています。

しかし、最初の試練は無事にたどり着くことでした。

5か月後、およそ4億キロを旅して金星に近づくと探査機は最も危険な段階に入ります。

金星の軌道に乗る為には、完璧なスピードとタイミングが必要なのです。

軌道に乗るスピードが速すぎると無限の宇宙に外れていってしまいます。

遅すぎると金星の引力で表面に叩きつけられてしまいます。

軌道に乗る為、ビーナスエクスプレスはスピードを時速およそ4800キロにしなければなりません

2006年4月11日エンジンが噴射し探査機のスピードを落としました

10分間、ビーナスエクスプレスは金星の裏に入り姿を消しました。

もし軌道に乗れなければどこかへ消えて行ってしまします。

チャンスは1度しかありません。

4年に渡る計画は、ブレーキをかけるタイミングに掛かっています。

午前9時57分、ビーナスエクスプレスは地球に向けて信号を発信しました。

未来に向けての周回軌道が始まった瞬間です

何百万ドルもかけた金星の秘密を解く冒険です。

ビーナスエクスプレスは人間の目には見えない赤外線を使って金星を調べるのです。

目に見える光とは違い赤外線は雲の薄いところを貫通するのでその下の大気を観察する事が出来ます。

初めて金星の姿が徹底的に立体画像で明らかにされるのです。

金星で目に見えるのは大気の上の部分のわずか1パーセントだけです。

しかし、赤外線を使うと大気のもっと下の表面まで見えるのです。

およそ250キロ上空から科学者はこの赤外線の窓を使いまだ見たことのない詳細な金星の地図を描きます。

それは、いかに地球と金星とが違うかを正確に記録するでしょう。

そして、なぜそうなのかが解明できるかもしれません。

何十年にも及ぶ調査にも関わらず地球の兄弟金星は私たちを驚かせます。

そして、間もなくビーナスエクスプレスは驚愕の発見をするのです。

探査機は金星の秘密を解くためその軌道を周ります。

金星は地球と似ているはずでした。

金星が地獄の星へと変化した理由

しかし、何十億年も前独自の道を歩み始め、現在の燃える岩の様な星へと変わっていきました。

大気の外側を調査している時、ビーナスエクスプレスは地球と何が違うかを解く最初の手がかりを発見しました。

粒子が宇宙へ逃げていくのを感知したのです。

主に、ヘリウム、水素、酸素でした。

水素と酸素は水を作ります。

永い間、科学者は金星の大気にには水が含まれているかどうか議論を繰り返しました。

しかし、ビーナスエクスプレスは大気の中に非常にわずかの水蒸気しか見つけませんでした。

仮にその全てを集めたとしてわずか1インチの深さにしかなりません。

金星に広大な海があったのなら何が起こったのでしょう?

かつて殆どの科学者は単に蒸発しただけだと考えました。

しかし、ビーナスエクスプレスによって科学者は新しい理論を立てています。

以前、原因は太陽ですが理由は単なる蒸発以上の事だと信じています。

太陽は、地球では生命を支えています。

太陽は極度に電気を帯びた粒子の風を吹き出しています。

その最高時速は、およそ290万キロにも達します。

これは太陽風と呼ばれ無防備の星を壊滅させることも出来ます。

地球の周りには大気を守る磁場があります。

これは、地球が自転するときに鉄などで出来た核が動いて作られています。

しかし、金星には磁場はありません。

科学者は金星が非常にゆっくりと自転する為、磁場が出来ないのだと考えています。

金星の自転は非常に遅く1日は、地球の1年の3分の2近くになります。

地球の1回の自転は24時間ですが、金星では243日なのです。

科学者は、蒸発作用と太陽風の組み合わせが金星の水分を奪ったと考えています。

地球よりも太陽に近い為、より熱い金星!

太古の海は大気の中へと蒸発しました。

もし太陽風の影響がなければ水蒸気は雲の中に留まったままでしょう。

では金星で何が起こっているのでしょう?

まず太陽エネルギーが水蒸気を水素と酸素に分離します。

そして太陽風が大気にぶつかり雲から分子をはぎ取っていきます。

何十憶年の後、水は宇宙へと消えます。

大気の中にあった水素と酸素は太古の海の最後の一滴なのです。

水が失われた事で金星は温かく潤いのある星から燃える岩の星へと変わってしまったのです。

 

 

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