新古車が世間に出回る理由には裏事情が隠されている。
特に軽自動車は車検や税金などの維持費も安く、今や一家に一台は軽自動車の時代になっています。
しかし、人気の軽自動車は100万円を超える価格で販売されています。
そこで、人気となっているのが、新車同様で安く買える「新古車」と呼ばれるものです。
新古車とは新車登録が済んでいるが、事情があって販売されなかった車の事を言います。
一般的には「未使用車」という名称で専門店などで販売されています。
では、なぜ新車で未使用の車が、大量に存在するのでしょうか?
そこで未使用者が出回る本当の理由とメリット・デメリットについて紹介致します。
新古車が出回るヤバい理由!
未使用車ができる一番の理由は新車ディーラーの販売数の実績を確保する為です。
なぜ販売実績を確保しなければならないのか?
ディラーは、販売数の実績に応じて各種自動車メーカーから販売奨励金という報酬を受け取ります。
車が1台売れると自動車メーカーから販売者はマージンを受け取るのです。
販売数Xマージンという訳です。
そしてこのマージンは販売台数に応じてアップする為、ディラーが多くのマージンを得るために自社で車を購入することがあるのです。
通常は、1台当たり5万円のマージンであっても、100台以上売れると1台当たりのマージンが7万円にアップしたりすると言われています。
100台の目標に対し、あと数台販売が不足していれば、自社でそれを補う為に購入してしまおうという判断になるわけです。
その不足の自社で購入した車は、新古車として安く販売しても、ディラーとしては総合的に得られる利益は多くなります。
それ以外には、「軽自動車販売台数1位」なんて肩書を得るためという理由もあります。
特に名の知れたメーカーなどはこういった販売実績にこだわる傾向があり、あえて未使用車を作ってでも実績を重視します。
その為、特に年度末の3月には多くの未使用車が発生するのです。
この他にも、お客からキャンセルされた場合や注文を間違えた為に発生する事などもあります。
スポンサーリンク
「未使用車」知らずに買うと損をする
新車より安く買える新車のような中古車として、市場では未使用車の人気が高まっています。
この為、未使用車専門店などが増えてきました。
この様な未使用車専門店では、通常はオートオークションで車を仕入れていますが、新車ディーラーから直接安く仕入れている場合もあります。
ディラーは、このような販売店に定期的に車を販売する事で、自社登録の販売実績の減少を防いだりする事が出来る為、お互いにメリットがあります。
未使用車購入のメリット
未使用車の一番のメリットは、なんといっても価格が安い事が挙げられます。
登録済みの未使用車は中古車扱いとなるので、新車よりも車両価格が10%ほど安い事が多いです。
また、登録時に車検も通してありますので、初回の重量税なども発生しません。
更に、すでに在庫として保管されているので納車までの日数が短縮されます。
名義変更のみの手続きの為、早ければ1週間程度で納車可能です。
未使用車のデメリット
未使用車は、既に登録済みの車です、在庫の期間が長ければ次の車検までの期間は短くなります。
つまり、半年保管されている車体であれば、車検の残りは2年6か月しかないと言う事になります。
また、購入時にメーカーオプションや、ボディカラーの選択が出来ません。
特に注意する点として、諸経費です。
新車の場合と未使用車の場合では諸費用が違います。
未使用車を扱う中古販売店は、諸経費が一律でなく販売店ごとに異なるので、必ず諸費用を含めた合計価格で比較してみて下さい。
まとめ
未使用車なのだから、新車より当然安いという考えは間違っています。
なので、未使用車の購入を検討されている方は注意して下さい。
理由は、新車には定価が存在します。
しかし、中古車には定価がありません。
ですから、新車が150万円の車でも、中古車として200万円で売っても法律的には問題がないのです。
例えば、年式が古い人気車などが新車よりも高額で売られていますが、これに問題がないのと同じなのです。
ですから、未使用車の場合は新車の値引き幅を知ったうえで探さなければ新車と変わらない価格で購入してしまう恐れがあるのです。
この様に未使用車の購入には、メリットとデメリットがあります。
車を購入の際は、正規ディーラーと未使用車専門店など両方から見積もりを取り、どちらが得か良く検討してら購入する事をお勧めします。