脳のフォルス・メモリー!臨死体験はどの様な状態で起こるのでしょうか?

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あなたは死後の世界を信じますか?

人は死んだらどうなるのでしょうか?

魂は一体何処へ行くのでしょうか?

死とは誰もが避けては通れないもの。

しかし、生きている者が死者の世界を見るなんて事は出来ません。

死後の世界について哲学的な議論は数千年前から繰り返し行われてきました。

死とは一体何なのか?その謎に迫ります。

脳のフォルス・メモリー

心肺停止状態から奇跡的に回復した人々は、口々に語る体外離脱体験。

天国あるいは地獄を見てきたという証言。

現在この様な霊的体験を神経科学の面から解析しようとする動きが盛んに行われています。

私たちが旅路の最後に見る景色は何処から来たものなのでしょうか?

・ギリシャ神話に語られる冥界の河スティクス

・チベット死者の書

・キリスト教徒の来世という概念

これらの原点にも臨死体験の影響が見られます。

また、日本国内でも「今昔物語」や「日本霊異記」「遠野物語」などの中に多くの臨死体験をモチーフにした物語を見ることができます。

古今東西、時代を超えて語り継がれた神秘的で超常的な体験。

しかし、臨死体験も科学で説明が出来る。

臨死体験は、死への恐怖や苦痛から逃れるために、脳が作りだした幻覚である。

この様な脳内現象説を唱える科学者は多く、その論拠となるのが脳のフォルス・メモリーです。

脳は自分が経験したことが無い事でも、あたかも経験したことの様に錯覚させる機能を持つとされ、

この現象をフォルス・メモリーと呼びます。

このフォルス・メモリーに最初に着目したのは、オーストリアの精神医学者ジークムント・フロイトです。

彼はヒステリー患者の研究を進めていく中で、実際には起きていない出来事の存在を記憶していると証明する人々に行き会ったのです。

20世紀以降も、フォルス・メモリーについての研究は進められ海馬や偏桃体、視床下部などがある大脳辺縁系で偽物の記憶が作られることが分かりました。

この部分は夢を見ている時にも深く関わってくる領域で、記憶の整理を行う分野でもあります。

臨死体験はフォルス・メモリーが見せる偽りの記録である。

これは、ノーベル医学生理学賞を受賞した利根川進博士も支持している説です。

しかし、この説に反発する人もいます。

全盲の人であっても臨死体験中では目が見えていたと表現している事から、単なる脳の錯覚で臨死体験を説明するのは無理があるとも考えられるのです。

脳内の化学物質が美しい景色を見せる

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臨死体験とは、どのような状態で起こるのでしょうか?

心配が停止すると血圧が低下します。

そして各種の有害物質を除去する能力も急激に低下し、体内に有害物質が蓄積していきます。

その結果、体内の様々な細胞から各種の化学物質が放出されるのです。

これらの物質が、視覚野や側頭葉など脳の特定の領域を活性化する事で臨死体験が起こるとする説があります。

「臨死体験 脳」の画像検索結果

2013年に行われた実験で、麻酔薬を投与して心肺停止状態にしたマウスの脳波を測定したところ、なんと心臓が停止してから30秒もの間、脳が活動を続けている事が判明しました。

そして、この30秒の間に脳の活動を強烈に促す化学物質が大量に放出され、幻覚作用をもたらす事が分かったのです。

この時に放出された化学物質の正体は、未だ解明されていません。

また、人間の脳でも同じ事が起こるのかも分かっていません。

しかし、脳内麻薬のような物質が臨死体験を引き起こすという説は以前より存在しました。

特に有名なのが、生命の危機に瀕するとエンドルフィンが大量に放出されるという説です。

死んだ家族が迎えに来てくれた!美しい花畑を見た!臨死体験にはこのように多幸感のあるものが多い事もエンドルフィン説の根拠となっています。

しかし、脳から放出されるのがエンドルフィンであるのなら、「地獄を見た!」と言うようなネガティブな臨死体験報告は無いはず!と否定する意見もあります。

また、解離性麻薬のケタミンを投与した人間は幽体離脱に近い体験をする事から、死後に放出される化学物質はケタミンに近いものなのではと考察されています。

しかし、既に知られている幻覚作用のある化学物質の中には、異なる人々に投与した場合に共通の幻覚を見せるものではありません。

臨死体験を経験した人の多くは、トンネルや花畑といった似通った景色を見ます。

つまり、仮に化学物質が臨死体験を作り出していたとしても、死に瀕した人の脳内には既知の物質ではないものが分泌されている可能性が示唆されているのです。

臨死体験は、脳が作り出したものなのか?

それとも、身体から抜け出した魂の経験なのか?

その答えは、まだ明らかになっていません。

臨死体験や死後の世界について解明することは、霊的体験の謎解きをするだけではなく、うつ病などの疾患の治療に役立つと考えられています。

心や魂は、脳の中に存在するものなのか?

それとも、科学では説明できないようなものなのか?

臨死体験の研究を進める事で、心や魂と脳の関係、ひいては心の病への効果的なアプローチが見つかるとされます。

人間の死と生を握るカギとなる臨死体験。

臨死体験の正体が解明される日は、そう遠くないのかもしれませんね。

 

 

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