【有毒生物】生きものたちの化学兵器の謎に迫る!

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「毒」人類が作り出した恐るべき殺人道具。化学兵器、有毒ガス、枯葉剤、サリン、人も自然も殺す特殊な武器。その存在は、それだけで人を脅かし恐怖に落とし入れる。

しかし、自然界では化学兵器はごく当たり前に存在している。

海の中でも、陸の上でも自然の化学戦争は今日も世界中で繰り広げられている。

サソリやハチ、蛇やクモなど毒を持つ動物は、毒によって身を守り餌を食べる。

彼らの持っている毒とは、一体何なのだろうか?

彼らはいつ、どうやって毒を持つようになったのだろうか?

今回は、彼ら有毒生物の生態と、恐るべき能力の謎に迫る!

【有毒生物】生きものたちの化学兵器

毒を持つ動物として私たちが真っ先に思い出すのは「コブラ

地球上で最も強い毒を持つと言われ、その猛毒は象さえも倒す。

コブラと並んで毒を持つ動物として恐れられているのが「サソリ」。

尻尾の先にある毒針に刺されると、筋肉が痙攣し死の直前には手足が真っ青に変わると言う。

毒グモとして最も有名なのが「タランチュラ」。

しかし、意外とその毒は弱く噛まれても軽い炎症を起こす程度。

地球上には私たちの知らない有毒生物がまだまだ沢山生きている。

美しい姿で優雅に泳ぐ「ミノカサゴ」。

しかし、その背びれには毒を持つトゲがあり外敵から身を守っている。

海底には、カモフラージュの名人「オニダルマオコゼ」が潜んでいる。

気づかずに背びれを踏んだダイバーが、この毒で死亡する事故が毎年の様に起きている。

ドゲを持った動物には有毒の者が多く、このフクロウにやカンガゼの毒に刺されると焼けるような痛みが走り赤く腫れあがってしまう。

決して素手では触らない事だ。

海水浴客を悩ませるは、クラゲ

中でも、ウンバチクラゲは殺人クラゲと呼ばれる

何本もの触手には毒を持つ刺胞と呼ばれる細胞がある。

これに触れると激痛が走り紫色に腫れ上がるが、これはまだ良い方で、ひどい時にはそのまま呼吸が停止し死亡する。

海の中だけでなく、世界のあちこちには私たちが目にした事のない不思議な有毒動物が沢山生きている。

毒を持つ動物の注入方

ハブやマムシの牙はヘビの中で最も進化したものだ。

その牙は、鋭く長く口を開くとたたまれていた毒牙が立ち上がる仕組みになっている。

無毒と思われていた「ヤマカガシ」にも実は毒がある。

口の奥にある小さな牙は、喉を通る獲物に毒が注入される仕組みだ。

初期の毒ヘビは、おそらくこの様な牙を持っいたと考えられる。

また、ヤマカガシは首にある分泌腺から毒を飛ばす事がある。

犬などにくわえられるとこの毒を出して逃げる。

コブラの仲間には、実に変わった方法で敵を退散させるものがいる。

クロクビコブラは、なんと敵の目を狙って毒液を飛ばすのだ。

「クロクビコブラ」の画像検索結果

彼らの牙は前方に穴が開いおり、毒腺の周りの筋肉が収縮すると毒液が噴射される。

サソリは刺す、ヘビと同様毒腺を持つサソリだが彼らの毒は腹部の最後方にある毒線で作られる。

獲物を見つけると、普段は伸ばしている尻尾をぐるりと持ち上げ先にある毒針で獲物を刺す。

毒針が獲物に突き刺さると同時に、毒腺の周囲の筋肉が縮んで毒液を注入する仕組みになっている。

後は、弱った獲物をゆっくりと食べるだけ。

スズメバチの毒針は、産卵管が変化したものだ。

「スズメバチ」の画像検索結果

毒針は、ハチの腹部先端に収まっており、輪毒管で毒を作る毒のうに繋がっている。

毒針は二本のさやに包まれている。

さやの先はのこぎり状になっており、交互に動いて獲物の体に突き刺さる。

毒針の長さは5mm~7mm。

のこぎり状のさやが皮膚を切り裂き、毒針を皮膚の奥深くまで送り込む。

毒のう1つに、およそ12mgの毒が入っている。

刺激を与えると、注射器の様に毒液が飛び出してくる。

ミイデラゴミムシは、その小さな体から毒ガスを噴射する不思議な虫だ。

「ミイデラゴミムシ」の画像検索結果

敵に襲われると、100℃以上もあるガスを噴射して敵にやけどを負わせる。

実は彼らは身体の中にA/B二つのボンベを持っていて、噴射する時にこの二つの物質を混合し化学反応を起こさせる。

彼らは、身体の中に化学兵器工場を持っているのだ。

海底の砂地に住むスナイソギンチャク

クラゲやイソギンチャクの仲間は、独特の毒の注入システムを持っている。

スナイソギンチャクの触手には、刺胞と呼ばれ細胞が細かく分布しており、魚などが触れると毒液が注入される。

刺胞には、刺針という感覚器がありここに何かが触れると蓋が開いて刺糸が飛び出す。

この刺糸に強力な毒が塗られているのだ。

ベッコウイモガイは、更に強力な毒を持っている。

「ベッコウイモガイ」の画像検索結果

その威力は、我々人をも死に至らしめる。

イモガイはどの様に毒を使うのであろうか?

吻と呼ばれる、人の口にあたる部分にイモガイは毒矢を忍ばせている。

獲物に気づかれないように吻を伸ばす。

イモガイの身体の中には、歯舌のうと呼ばれる矢を作る器官と、毒管と呼ばれる毒を作る器官が別々にある。

この2つが一緒になって毒矢が作られる。

イモガイの矢には、かえしが付いていて簡単には引き抜けない様になっている。

一度突き刺さった毒矢は、魚がどんなに暴れても引き抜く事は出来ない。

後は、弱った獲物をゆっくりと食べるだけ。

こうしてイモガイが捕まえた魚を丸呑みにする。

このイモガイの仲間に刺されると、全身の神経が麻痺し人でさえも簡単に死に至る。

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有毒生物の進化

様々な形態で様々な毒を持つ動物たち。

彼らは一体なぜ、そしていつ頃から毒を持つ様になったのだろうか?

陸上に住む動物の中で有毒の種が最も多いと思われるヘビ。

約2400種類の内、約500種が有毒である。

しかし、ヘビも最初は毒を持っていなかった。

今から約1億年前、白亜紀の初めヘビはトカゲから分かれて足を退化させた。

まだ恐竜全盛期の時代、狭い岩や木の隙間で彼らの餌となる小型の哺乳類を捕まえる為には足よりも細長い体の方が都合がよかったのだ。

ヘビはやがて、大型化への道を歩んだ。

今のニシキヘビの仲間である。

彼らは、シカなどの大型の哺乳類を絞め殺して食べていた。

しかし、やがて小鳥やネズミなどの小型の哺乳類が栄えた時代になると、大型のヘビは次第に衰退し、かわりに小型のヘビが栄え多様化していった。

毒を持つヘビも、この頃登場したと考えられる。

では、彼らはどうやって毒を作りだしたのであろうか?

永い年月の間、哺乳類が餌をかみ砕く事を選んできた様に、ヘビは丸呑みにした獲物を溶かす為に消化液を強力にする道を選んできたのである。

実際、ハブの毒は獲物の体内に入ると消化に似た作用をする。

ハブの毒は、毛細血管の壁を破壊して出血を起こさせたり、筋肉を溶かして半液状にしてしまう。

ある実験では、ハブに毒液を注入させずにネズミを食べさせたとこと、消化しきるのに14日間かかったが、毒を用いさせたところ、わずか5日間で消化しきったという報告がある。

消化液が変化したヘビの毒は他にも様々な作用をする。

コブラの毒は、神経毒と言われ神経の機能を障害する様に作用する。

神経はいくつもの神経細胞が、信号をやり取りする事によって感覚を脳に伝えたり、脳からの命令を筋肉に伝えている。

神経毒は神経細胞の間に入って信号の受け渡しの邪魔をする。

普段意識こそしないが、人の呼吸は脳の命令を受けた呼吸筋が意識的に行っている。

神経が麻痺すると、呼吸筋に脳の命令が届かなくなり呼吸が出来なくなる。

つまり、神経毒にやられると呼吸困難で死に至るのだ。

唾液を進化させ、毒として使う事により毒ヘビたちは少ない能力で獲物を捕まえるばかりか、食べ物が口に入る前から獲物を消化させるという、驚くべき能力を獲得した。

ヘビにとっては、食べる為に進化したものが結果として人や哺乳類にとっての毒となったのだ。

毒、それは動物が生き残る為に身体の一部を変化させたものに過ぎないのである。

 

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