【バンパイア伝説】死者が蘇る人知を超えた現象の謎を解く!

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東ヨーロッパ「バンパイア」の恐怖は、人間の生と死の価値観を大きく揺るがした。

吸血鬼「バンパイア」伝説の謎を解明する。

私達が普通に考えるのは、19世紀以降のフィクションの吸血鬼でしょう。

その元になったのが、東ヨーロッパで習俗として存続していた土着的な吸血鬼。

それらは強い信仰から来たものなのです。

吸血鬼・バンパイア・ドラキュラの定義とはそもそも何なのだろうか?

ドラキュラは小説が元になった「ドラキュラ伯爵」という人の名前。

バンパイアとは、もともとは怪物の種族の名前であった。

吸血鬼とは、それが日本語に翻訳された時に訳語があてられた。

土葬文化の場合は「死体ごと戻ってくる」リスクがある。

これが「生きた死体」という言い方をします。

広い意味での吸血鬼という事になります。

ただし吸血鬼の最低条件は、霊が生きた死体ごと戻って来ることを満たす事なのです。

では、どんな人がバンパイアになるのでしょうか?

生前に乱暴狼藉を働く困り者や、無残な死に方をした、あるいは志半ばで亡くなった人々と言われています。

これは日本の御霊信仰にも通じる考え方だと思いますが、その様な人達が亡くなると「戻って来るんじゃないか?」と人々の不安が生じる。

つまり、民間信仰の強さがそれらを見せたのではないでしょうか。

お墓を掘り返して死体に杭を打つ行為は、村人たちにとってはひっ迫した問題だったのだろう。

目の前で死体が蘇る様な現象が起きているとその人達が信じているので恐怖の方がタブーよりも大きかったのではないだろうか。

バンパイアに襲われて死ぬとその人もバンパイアになるのは何故なのだろうか?

背景にあるのは連続して起こる不可解な死が原因と思われる。

現在では、結核や伝染病を疑いますが、当時の人々はそのような知識が無かった為に「魔術的な原因」として擬人化して考えたのでしょう。

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バンパイアとゾンビの違い

実はゾンビとバンパイアには大きな違いがあるのです。

それは、心や魂。

ゾンビは本来、ブードゥー教の秘術によって魂のない死体が動く存在。

そこには意思は存在しないので言わば操り人形みたいなもの。

一方のバンパイアは、死体に人の魂が宿っている。

なので人を襲ったりするのは本人の意思によるものなんです。

永遠の命とは言えあくまで魂付きの死体。

バンパイアに永遠の若さや美しさは期待できないのです。

18世紀、東ヨーロッパから広がった「バンパイア」。

生きている死体の恐怖

その原点は、掘り起こされた遺体が死んで時間が経った様に見えないという驚きであった。

口や鼻の周りには埋葬の時には無かったはずの血液。

死体が腐敗していないだけでなく、髪やヒゲさらには爪も伸びている。

心臓に杭を突き刺すと、恐ろしい叫び声をあげたという。

まさに生きている死体。

この様な現象の正体は一体何のか?

生きている死体の謎解き

不思議な謎に迫るには、人間の遺体に詳しい法医解剖医に聞くしかないだろう。

18世紀セルビアで記録された2件の報告、その遺体の描写から原因を推測する。

「バンパイアに関する報告書」の画像検索結果

まずは遺体の腐敗が進んでいない点の謎解き

死体の腐敗というのは細菌によって起こるもの。

つまり空気を必要とするのです。

なので土の中の深い所に埋めると、身体と空気の接触が限られているので腐敗が進みにくいと考えられる。

土の中の方が腐敗が進みやすいと思いがちだが、実際は空気中よりも8倍も腐敗のスピードは遅くなると言う。

当時の人々は野ざらしの死体が腐敗するのを見る事はあっても、墓を掘り返して遺体を確認する事は滅多になかった。

その為、予想より腐敗していない遺体を見て只事ではないと考えたと考えられる。

そして死後も伸び続ける髪の毛やヒゲ、爪については・・・・

実際に今も死後、亡くなってから解剖台に運ばれて来たときにヒゲが伸びていたり髪の毛がのびていたりは観察できるという。

心臓や呼吸が止まっても身体の全ての細胞が直ぐに活動停止するわけではないのだ。

暫くは細胞が生き続け髪やヒゲが伸びる事があるという。

また、口や鼻などについた血液は、肺の血管の血液が気管へ染み出し口や鼻から出て来た可能性が高い。

そして最も不思議なのは、心臓に杭を打った時の恐ろしい断末魔の正体は!

消化管とか肺の中に腐敗してガスがたまる、そのガスが体の外から杭を打ったり圧迫した時に口とか鼻にガスが移動する事は起こりえる。

その時に気管や声帯など細い所を通り音が出たのではないかと考えられる。

更に当時は、墓の下から手が・・・・

死者がはい出そうとしているなんて事も。

「生き返る死者」の画像検索結果

この原因は、真夜中に墓場をうろつくオオカミや野犬。

死肉を食べようと墓を掘り起こす為、浅く埋められた遺体が引きずり出された跡と考えられる。

地面の下や真夜中という見ていない所での信じがたい現象。

人々はその恐ろしさを「死体が生き返った」と解釈する事で納得したのだ。

実はこの死体が生き返るという考えは遥かな昔、ヨーロッパ各地でも土着の信仰として信じられていた。

しかしヨーロッパ中西部はローマ教会を中心としたカトリックが広まり「死体が生き返る」という発想は消滅していく。

死後間もなく復活出来るのは神に選ばれたイエス・キリストだけ。

その厳格な教えの元、庶民の死体が蘇るという発想そのものが消えたてしまったのだ。

一方、セルビアやブルガリア、ルーマニアなど東ヨーロッパはギリシャ正教が広まった地域。

正教には広まった地域全体を一括して統制する権威が存在しない。

さらにオスマン帝国に支配された時代も地元の宗教に対して寛容な政策がとられた。

その為、土着の信仰「生き返る死者」バンパイアの発想が根強く残っていたのだ。

この地域ではキリスト教を信じましたが、説明できない隙間が生じると古い土着の宗教で埋めたのです。

この世から去ろうとしない腐敗しない死体を見てしまった。

一体どう解釈すれば良いのか。

不可解な出来事をバンパイアという古の伝承に基づいて理解したのです。

大昔の人類が自然に発想していた「甦る死者」。

忘れ去られた人間の根源的な恐怖は、18世紀バンパイアの拡散によって再び甦ったのだ。

現代の法医学では理解できるものも当時の人にとっては死体が生きている様に見えたのだ。

【バンパイア伝説の真相】吸血鬼を倒す儀式は本当に実在したのか?記事はこちら

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